【高校生・大学生向け】日銀の金利引き上げで未来はどうなる?【3分で読める】学校では教わらないお金の話 VOL.28

ちゃい先生
ちゃい先生

最近、ニュースで「日本銀行が金利を引き上げるかも?」って話をよく聞くよね。なんとなく「お金に関係ありそう」って思うけど、実際に私たちの生活にどう影響するのかピンとこない人も多いんじゃないかな? そこで今回は、「金利ってそもそも何?」ってところから、買い物や将来の働き方、投資にどう関わるのかを分かりやすく話していくよ!

このブログを読み終えると…

  • 「金利」のしくみが分かる。
  • 「金利」の変化が私たちの生活(消費・労働・投資・未来)に与える影響が分かる。

はじめに:金利って何?

ちゃい先生
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ずばり!金利とは「お金のレンタル料

金利っていうのは、お金を借りたり、預けたりするときにつく「利子」のことだよ。簡単にいうと、お金の「レンタル料」みたいなもの。

たとえば、銀行にお金を預けると、1年後に少し増えて戻ってくるよね? これは「預金金利」といって、銀行がお金を借りたお礼にくれるもの。逆に、クレジットカードの分割払いやローンを組むときには「借りたお金に上乗せして返す」ことになる。これが「借入金利」だ。

お金を預ける…銀行などからレンタル料をもらう

借りる…銀行などにレンタル料を払う

高校の政治・経済の教科書でも出てきたと思うけど、日本では「日本銀行(日銀)」が金利を調整していて、景気をよくしたり、物価を安定させたりするために動かしているんだ。

「買い物」に金利が与える影響

じゃあ、金利が上がったり下がったりすると、私たちの生活にどんな影響があるのか?

例えば、金利が低いと銀行にお金を預けてもほとんど増えないから、「貯金するよりも、買い物をしよう」と考える人が増える。逆に、金利が高いと「お金を借りたらたくさん返さないといけないから、ローンを組むのをやめよう」となる。

例えば、大学生がスマホを分割払いで買うとする。もし金利が高いと、月々の支払いが増えてしまうよね? 逆に、金利が低いと負担が減る。最近では、クレジットカードのリボ払いなんかも金利が高めだから、気をつけて使わないと支払いがどんどん増えてしまうんだ。

【☝金利が高い☝】

①お金を預ける(貸す)とき … レンタル料をたくさんもらう

②お金を借りるとき … レンタル料をたくさん払う

【☟金利が低い☟】

①お金を預ける(貸す)とき … レンタル料をあまりもらえない

②お金を借りるとき … レンタル料をあまり払わなくていい

「労働」に金利が与える影響

ちょっと先の話になるけど、将来みんなが社会人になって働くとき、金利は「給料」にも影響を与える。

金利が低いと企業はお金を借りやすくなって、新しい事業に投資したり、社員を増やしたりしやすくなる。そうすると、就職しやすくなったり、給料が上がる可能性がある。

逆に、金利が高くなると、企業はお金を借りにくくなるから、新しい採用を控えたり、経費を削減しようとする。つまり、「金利が高いと就職が厳しくなる」「給料が上がりにくくなる」ってことなんだ。

例えば、日本のバブル崩壊後(1990年代)、金利が高くなったことで企業の経営が苦しくなって、就職氷河期と呼ばれる時代があった。逆に、最近は金利が低かったから、新卒の就職率は高めだったんだ。

【☝金利が高い☝】 … 給料が上がりにくい

【☟金利が低い☟】 … 給料が上がりやすい

「投資」に金利が金利が与える影響

ちょっとレベルの高い話だけど、「投資家」の視点で金利を見てみよう。

株式投資をするとき、金利が低いと企業はお金を借りやすくなるから、成長しやすくなって株価が上がる傾向がある。逆に、金利が高いと企業の借入コストが増えて、利益が減りやすくなるから、株価が下がりやすい。

また、金利が高いと「銀行に預けるだけで増えるから、無理にリスクを取らずに貯金しよう」と考える人が増えて、株式市場にお金が流れにくくなる。

【☝金利が高い☝】

「銀行にお金を預けよう」→「株式にはお金使いたくないな」→株価が下がる

【☟金利が低い☟】

「銀行にお金を預けてもな…」→「株式にお金を使おう」→株価が上がる

例えば、アメリカでは2022年から金利が上がり始めたことで、ハイテク企業の株価が大きく下がった時期があった。逆に、日本はずっと低金利だったから、投資する人にとっては株式市場が魅力的だったんだ。

「将来」に金利が金利が与える影響

最近、日銀が短期金利を引き上げる動きを見せているよね。これは、物価上昇(インフレ)を抑えたり、日本経済のバランスを取るための政策なんだけど、将来的にどんな影響が出るのかを考えてみよう。

金利が上がると、まず考えられるのは「銀行預金の金利が上がる」こと。これによって、貯金をする人が増えて、お金の流れが落ち着く可能性がある。一方で、「借金のコストが上がる」から、住宅ローンやカーローンを利用する人は慎重になるかもしれない。

また、企業が資金調達をしにくくなると、投資や採用を控える動きが出てくる。これは、将来的な「賃金の伸び悩み」や「就職市場の冷え込み」につながる可能性がある。

さらに、投資の世界では「安全資産である国債の利回りが上がる」ことで、リスクの高い株式市場から資金が流出することも考えられる。つまり、今までのように「株を買っておけば儲かる」という時代が変わるかもしれない。

「買い物」 … お金を借りづらくなるかもしれない

「労働」 … 給料が伸び悩むかもしれない

「投資」 … 株式ではなく、国債(国の借金)を買うことがお得かもしれない

とはいえ、金利が適切にコントロールされれば、無理なバブルが起こることを防ぎ、経済が安定するというメリットもある。だからこそ、ニュースで「日銀の金利政策」に注目することが、将来の資産形成や働き方を考えるうえで大事になってくるんだ。

まとめ

金利が低いと買い物しやすくなるけど、預金は増えにくい。

金利が高いと企業が人を雇いにくくなり、就職が厳しくなる可能性がある。

投資をするなら、金利の動きをチェックすることが大事

日銀が金利を上げることで、将来の貯金やローン、就職、市場の動きに影響が出る。

高校生や大学生のうちから「金利」を意識しておくと、お金の使い方や将来の働き方にも役立つよ!実際に世界がどうなるのかは 誰にも分からない。でも「もしかしたらこうなるかも」と予想をして行動した人は、他の人よりも得をするかもね!ぜひ、ニュースなどで金利の話が出たら、「これは自分の生活にどう関係あるかな?」って考えてみてね。

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